くらしの支援NETWORK


2009.11.18
 〝活きる〟のキャッチボール

山田俊哉さん・島田和子さん
        橋詰ひとみさん・森加代子さん





くらしの支援NETWORKでは
 参加者とは創り出す当事者のことです
 たくさんの当事者のみなさんに
 〝活きる〟キャッチボールをありがとうございました











■ 司会者
・高齢のMさんはいつもこう言われます。『こんな年寄りが若い人の中に入って迷惑とちがう?』と。私はこう返します『Mさんの前向きな生き方を見て、皆さん今から頑張ろうって思うのです』と。返し方が良いか悪いかは別として、Mさんは支援ネットの一員としての役割をここで果たしてくださっています。その返しとしての皆のMさんに対しての温かいまなざしは、彼女の活きるエネルギーになっています。
・話し手の一人のHさんは、仕事やボランティアで高齢者や障害のある方と常に接してられます。彼女の人をリラックスさせる笑いは、多くの人、また支援ネットに温かさを与えてくれています。それはとても重要で笑いの中でこそ人は心を開くのかもしれません。まさに人と人とのつなぎ役です。今日があるのは思春期の哲学を愛する彼女があったからだそうです。
・また現役の消防署のYさんは6年前救急救命の講師としてこられました。その時から私たちの企画する無理難題な講習のリクエストをも飲んでくださっていました。その後、個人として参加、彼は気づいてないかもしれないけれど私達に活きたボールを投げ続けてくれています。これからも活きたキャッチボールができる支援NETの仲間でありたいです。
・幼いころから障害をお持ちのSさんは貴重な体験を聴かせてくれました。月3千円くらいにしかならないワープロの仕事をするために、授産所に通ったこともあると言われました。彼女は何らかのかたちで人の役に立ちたかったそうです。彼女の生身の体験は私達健常なものにとって日々忘れかけている何かを思い出させてくれます。
 この皆さんは今回、話し手としてのボールを受け、参加の皆さんに見事に活きたボールを投げ返してくださいました。ありがとうございました。





■ 島田和子
いろんな人のお話が聞けて良かったです。 とっても楽しかったです。誰か1人が主人公ではなくて…皆さん1人1人が輝いておられて、素敵です。私の拙い話を聞いてくださってありがとうございます。私は話は苦手なのですが…聞き手が上手なので引き出してくださったからです。言葉のキャッチボールの投げ手のおかげです。




■ 梅田ゆき子
消防署のY氏の知られざる苦労話の数々、とても興味深く聴かせていただきました。
一般にはお世話になりたくない救急車に常連さんが何人(何十人?)も居るという事実に驚きです。社会との最後の接点が119という孤独。
しかし、たとえ病気や障害のせいとはいえ、そういう困った人、あるいは暴力的な人を地域社会はどのように受け入れたらよいのでしょうか。
ふつうにコミュニケーションのとれる障害者の社会参加は、設備や環境が整えば実現できるように思いますが、コミュニケーションのとれないタイプの障害者の社会参加については途方に暮れてしまいます。
障害者とはちょっと違うけど、先日、テレビで「ゴミ屋敷」の人の孤独が報道されていました。地域住人が支えてうまくいった例、逆にこじれてしまった例、いろいろあるようです。
社会から孤立してしまった人からよく聞かれる言葉「何の役にも立てへんし…」。今回の勉強会のSさんのお話の中にもありました。「人の役に立ちたい」ということ……くらしの支援ネットの勉強会でも度々話題になるテーマです。
「人の役に立ちたい」。誰もが望むことで、役に立っていると思うことで確かに生きるエネルギーが湧いてきます。「あなたの笑顔だけで役に立っているんだよ」とか「すべての人間は存在しているだけで役に立っているんだよ」という表現もよく耳にします。けれど、私はいつもひっかかります。
「じゃ、役に立たなかったら、だめなの?」って思うのです。ではないはずです。「社会の一員として生きること」=「役に立つこと」でもないはずです。私は、役に立つとか立たないとかに縛られないで、自分らしく、一所懸命にただ生きていきたい。しかし、結構これが難しい。葛藤の日々です。

■ 吉川美幸
”活きる”キャッボールに参加出来、感動しました。
その人の言葉で、その人の体験を語ることによって、思いが、一人一人の心に伝わっていくことを実感しました。
共感できる、元気をもらえる、そこから、新たなる前向きの生き方に繋がるというものです。生きることは、学ぶこと、その実践、すごい教室に参加させてもらっているのです。
このことは、一冊の本、あるいは、小説を読み解く、映画を観るということについても、表から、裏から、多角的に見たり聞いたり、新しい発見につながると思います。
あぁ、そうなんだ!!と、自分に置き換えて、一人一人の物語、歴史を感じとっていけたら、相手を思い、受け容れることができるのはないか、それは、例えば、介護といった限定されたところに留まらず、人として生きる、お互いを助け合える、という、支援ネットの本来の、かかわり、広がりに繋がっていくと思える体験でした。 感謝。





■ 川本好香
今回は何かを学び、知識を深めるだけでなく、それぞれ立場の違う方々のお話を聞き、その後みんなで意見交換、気持ちのキャッチボールができたことは、とても良かったと思います。
とくに森さんのお話は、私の心に響くものがありました。生きていく上での姿勢、ご主人を想う心には頭が下がります。長い年月連れ添ったご夫婦が、お互いに感謝しながら相手を思いやる気持ちがひしひしと伝わり、感動し胸が熱くなりました。
人生の先輩として尊敬できる方々との出会い、
相手の立場になって考える人たちとの出会い、
くらしの支援NETWORKに参加した日は、
心が満ち足りたきもちになって帰宅しています。
私も今一度自分の毎日の行いを反省し、何事にも感謝の気持ちをもって生きていこうと想いました。









■ 山田俊哉
今日はありがとうございました。
今日も楽しい一日でした。
いい話をいっぱい聞かせてもらいました。
キャッチボールしないと何も前に進みませんね。
個人的にはこうして支援ネットに関わらせてもらっているのですが、仕事の上でも
何かお手伝いできないかと思っている、そのヒントが見つかった一日でした。
○○さんの入院のお話。笑い事と違うんですが、うつぶせで「ウ○コ」の話には笑ってしまいました。さらりと笑わせてもらって。だけど、この手の話は大好きですから、今後もぜひ。
寒くなりますが、皆さん体に気をつけてください。ではまた。


■ 橋詰ひとみ
今日は皆様のお話しが聞けてとても有意義な時間過ごさせて頂きました。人の前で自分の思いを出せる雰囲気もっともっと創れたらよいですね。テーマを皆で考えて話し合いの時間又創れたらよいですね。今回も場を創って頂きありがとうございます。人と人とのキャッチボールは素直に自分を出せたら自然に返ってくるような気がします。生身の人が好き.謙虚で賢い人が好き.本音が自然に言える人が好き.心が弱い人が好き. それでいぃ。これって自分に言い聞かせてるのかな!?