くらしの支援NETWORK

2011.06.15 新・こころのカタチ


 
 
  
 
 
くらしの支援NETWORKでは
 参加者とは創り出す当事者のことです
 たくさんの当事者のみなさんに
 〝新・こころのカタチ〟をありがとうございました
 
山田俊哉さん、ありがとうございました

■ 山田俊哉(京都市消防局)
ありがとうございました。
森さんのお話をはじめ、皆さんの地震に関するいろんな体験談が聞けたことが僕はよかったです。
皆さんに聞いていただきましたこの本を読むと涙が出るのがわかってるのですが、もう今日は大丈夫と思って読み出したら、また途中で読めませんでした。
でも参加者のお一人から、ランドセルの話で同じ気持ちだったことを聞いて、同じ気持ちを持った人でよかったです。
来月は本業の救命講習、どうぞよろしくお願いします。
くらしの支援劇団も楽しみです。ではまた




■ 森加代子さんのこと
私たちの仲間の森加代子さんは今年93歳です。私たちの中で最もトークがお上手、魅力的なのです。今回お話しになったことを少し皆さんに再現したいと思います。


毎日毎日どのチャンネルでも東海地震の報道で滅入っていて、どうしようもなく塞いでおられ、娘達に『気が滅入るからテレビを見ないように』と言われていたので、電話して娘達に助けてくれとも言えず『どうしよ!どうしょ!』と思い、『救急車呼ぼうか!』と思うくらい落ち込んでいたそうです。
のとき外で幼子の声がしたそうです。
『あっ幼子の声!』ふらふらと誘われるように外へ出ると、小さな子供達がままごとをしていました。近づいて『何してるの?』と言葉を交わしたところ、胸の苦しさがスーと抜けていったそうです。
その時、まさに救われたそうです。
人は人と話して癒される。まさにそうだったようです。そのお話はそのときのご自身の心模様が映像のように浮かんでくるほど見事に表現されていました。
その話はしばらく続くのですが、人が人を支えることがこんな些細なことでも可能となるということに気がつきます。支えるということがとても大変なことであるかのように思いがちですが、何もしないでも幼子は老身を支えています。救っています。
参加者の多くがその話を聞いて自分たちができること(年老いた親や、ご近所の人にたいして)に再度気がついたようです。森さんに『よく聞かせてくださったと』ありがとうのメッセージを送っていました。







■ 島田和子
久しぶりに皆さんとお会いできて嬉しかったです。
今回の感想は難しいです。
自分が体験をしてみないと分からないという部分が多いので地震は怖いです。大きな地震があれば私は死ぬだろうと思っています。だから地震がとっても怖いです。
森さんのお話しをお聞きして・・・・・・不安の中で会話のない何ともいえない気持ちが良く分かります。
会話の大切さを思います。話し声が聞こえて人がそばにいるのは幸せです。無縁社会ではなくて声を掛け合えれば良いなと思います。





■ 大幸貴英
山田さんはいつも私たちの知りたいことや疑問について、自分の言葉を使って本音で優しく答えてくださるのですごく分かり易くて心に残ります。
またトンチンカンな質問をしても、笑顔で受け答えしてくださるので、何でも安心して質問できます。山田さんのような人が救命救急の現場に居てくださったらどんなに心強いことか、といつも思っていました。
上司もそれが判っているから、「お前はいらんこと考えんとずっとここにおれ」と言われたんだと思います。山田さん!これからもいらんことを考えず、救命救急の仕事は天職だと思って、ずっと続けて私たちの命を助けてください。
お願いします。







■ 出井由美子
今日は爽やかな感動を覚えましたよ。
上級生と同級生に囲まれたような居心地、なぜだかとっても懐かしい。
率直な意見は、そうだそうだと共感しながら。語ることも又とても新鮮でした。
私は自己実現をテーマに日々生きています。
地域福祉の一翼を担うこと、それが私にとっての こころのカタチ。
震災を話題にプロの方から胸に迫る言葉が聞けました。
92歳のお姉様の語りの素晴らしいこと。
原子力発電の恐ろしさ、何とか声をあげられないかと心を一つに市民レベルの対話ができましたよね。途中で抜け出せないくらいの盛り上がりっぷり。
ありがとうございました。







■ 橋詰ひとみ
阪神大震災に学ぶ〝心のかたち〟は、救急救命士としての使命感と山田さんの一人の人間としての心の狭間で葛藤しておられたのだなと胸に詰まる思いがしました。
私も介護士として、それに近い思いを感じる時があります。山田さんが自身の素直な心を打ち明けて下さり、私は心が共有しほっとする思いでした。
森さんが、東北の津波のテレビ中継を見続けて体調崩され、救急車呼ぼうかと思った寸前、外の子供の声に癒され我に帰られたお話。一人暮らしの御高齢の方に共通したのではないでしょうか。心が弱っておられるとよけい衝撃度があるのかなと思います。
心は目に見えないけれど、言葉や表情、その方の動き、文章等でなんとなく見えてきそうですね。人間としてこの世に誕生させて頂いた事に感謝です。繊細?な心を授けて頂きましたものねっ!