くらしの支援NETWORK

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2011.04.20
   〝 大震災の救援活動の報告 〟
     〝 支え合いマップ 〟

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くらしの支援NETWORKでは
 参加者とは創り出す当事者のことです
  たくさんの当事者のみなさんに
   創り合う〝場〟をありがとうございました

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■ 山田俊哉(京都市消防局)
人数はいつもより少なく10数名でしたが、たいへん楽しい会でした。
三陸海岸は、国立公園で、美しい海岸で、いつか行ってみたいと思ってました。だけど、こんなことで急に行くことになってしまって・・・
最初、僕は南三陸町は岩手県だと思ってました。地理も!苦手です。


写真の一部を見ていただいて、想いを共有できたことはすごくよかったと思います。みんなが大変を認識することが大事だと思います。
今回の被災地に、初めて入った一般人は、僕と一緒に行動したトラックの運転手さんです。原発が恐くて派遣を断る会社が多い中、僕と運命をともに行動していただいた方ですが、沈着冷静な彼が、被災地に突入したとたんに、大声で笑い出しました。
きっと、彼の五感を受け入れる入れ物が壊れたのでしょうか。
阪神淡路に行ったときにも経験があります。ある隊員は口の中が苦いと言ってました。あまりに悲惨な光景を感覚が受け入れられず、味覚が受け止めたのか・・・


ショックな写真は除いたともりですが、写真を見終わって、皆さんの反応が大きすぎて、大丈夫かなあと心配しています。
僕みたいに、これを職業としている者でも、現地では眠れなかったし、帰ってからも波に呑まれる夢を見ました。


介護研究会の感想ですが、「プロの手が入ると住民は手を離す」ということの難しさを考え続けています。どうしたらいいのでしょうね。
手を入れないわけにはいかないし、入れてもどうどう巡りだし。
引き続き考えたいと思います。
地域の支え合いマップは、面白かったですね。まず自分の世界が狭いことに驚きました。それと、こうして書き出してみると、足りないものとか、いろいろなものが見えてきますね。他の方々の話を聞くと、もう少しこうしたら自分の近くでもいいかな、とか思いますね。


スーパーで、家族向けの商品を、ひとり分にしてもらう話は、面白いなあと考えてしまいました。
「ひとり分にして」と言うのと「ひとり分にしてあげて」というのってやはり、かなり差があるなあと考えてました。
僕は、大阪ことばを思い出してました。「もう勘弁してください」を「もう堪忍シタレヤ」とか、相手の感情を傷つけず、かつ自分が頼みたいことを強く言えるのか、、、。あまり関係ないことを想像していました。









■ 橋詰ひとみ
今回の介護研究会、参加人数13名でしたか? 少人数でしたが、いつもより盛り上がった様な気がします。自分の住んでる所のマップ作りで、変な話し本当に皆様方の環境の違いを感じました。当たり前なんだけど、マップに書くと改めて感じました。
近くにいるから仲良くしなくては、とか思うと私としては、プレッシャ-を感じてしまいます。私としては、気ぐらいの高いタイプとか、自慢ばかり言う人は苦手で、気が疲れます。みんなが、みんなではありませんけどね。本音で、気楽が、一番です。もちろんそんな大切な人は、何人かいますよ。その方々に、私の心は支えられています。
年齢がいくと、大切な人が、失われていきどんどん淋しくなってくのでしょうね。今ディサービスの仕事してますが、少しでも支えになれたらいいな-- 心から笑って楽しんでもらえたらいいな-- 今、この時を一緒に過ごし、少しでも、幸せ、お互い感じられたらいいなと、日々仕事に励んで?います。
私は、心が困ったと感じたら、すぐに、信用出来る友達に聞いてもらいます。改めて、そんな方々に、ありがとうと言いたいです。森さんじゃないけど感謝、感謝です。文章を作ってると、自分の心を分析してるようです。ネットワークにも感謝です。





■ 石原早苗
せっかくお邪魔しながら途中で退席し失礼なことで申し訳ありませんでした。
また地図作りができず残念でした。
少しの時間の参加でしたが、最前線で人命救助にたずさっておられる山田さんの生々しいさ震災の報告は、改めて侮れない自然の怖さと命の尊さを再確認し、どうしょうもない空しさと悲しさにかられました。平穏無事な時はこのご時世お隣さんなど必要としなく、個人主義な人間が増加する社会だと思っていましたが、この震災の被災者の方の助け合い、労わりあっておられる姿は東北の地域性ならではでしょうか?私たちに失われかけていた日頃からの人のつながりやコミュニティの大切さを投げかけました。

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■ 瀧田明子
お疲れ様!3月と4月は身近なテーマの話し合いで私にはとても力強い事でした。いろんな話からその時々にあった知恵にして心のケアへ繋げられる自分になれれば幸いです。こんな場を環境を提供してもらい感謝。有り難うです。







■ 梅田ゆき子
「住民流宣言」の21項目、ほとんど全てに同感!です(4番と21番は詳しく説明してほしい…)。
家に帰ってから、住民流福祉研究所のホームページを見てみました。
今までくらしの支援ネットワークで勉強してきた、「福祉を自分たちでやっちゃおう」と考える人が結構いるんだということに嬉しくなりました。
ただ、そうは思っていても、具体的にどうすればよいのか、多くの人がわからないでいるところ、木原さんは「支え合いマップ」という形で実践されているのです。50世帯ごとに、そこの住人に5人集まってもらってマップを作るという地道な作業を全国で展開しているということです。すごい!うちの町内にも来てほしい!
一番共感したのは、「助けられ上手になろう」というところ。ホームページの中の記事によると、「困った人を見たときに頼まれないでも助けちゃう」という人は23%もいるのに、「自分が困ったときに人に助けを求めることができる」という人は3~5%しかいないそうです。私の近所にも、イベントにお誘いしても、「参加したいけど、体調に自信がなく、迷惑をかけたら悪いから」といって遠慮される高齢者の方、多いです。
迷惑をかけたり、かけられたり、「おたがいさま」と心から言える社会をつくりたい。そのためには、結局、一人ひとりが変わるしかないのだと思います。一人ひとりが変わるためには、くらしの支援ネットワークのような、勉強の場、意見交換の場が必要なのだと改めて思いました。
実は、もう5~6年、くらしの支援ネットワークに参加させてもらって勉強ばかりしてるけど、自分自身は全然行動を起こしていなくて、これでいいのかと迷いがありました。でも、いろんな人と意見交換して考えることによって、まず自分が変わる、そして、自分の身近な人にその思いを伝えて、広げていく。それが「福祉を自分たちでやっちゃう」始まりなのだと思います。やっとスタートラインに立てた気分です。








■ 北川美子
山田さんが受けられた被災地での思いを、自身が写された被災地の写真から悲痛な思いを共有する時間を今回持ちました。おなじ救援仲間が、泣いて「僕にはできない」と被災地を後にされたということ・・・救命の仕事柄、私たちより遥かに強いはずである、その精神や身体が拒否反応をする。だれもなり手のなかった運転手を引き受けてくださったいわば救援隊同士、その方が被災地に入ったとたん大声で笑われた・・・・そのことを山田さんは五感が壊れた。と言っておられました。
生き物は絶えられない事態になると発狂の手前でストップをかけるんだろうと思いました。だからそのストップの行為をどうのこうのと言えない本当のすごさが伝わってきた瞬間でした。皆さんとこの貴重な時間の共有ができたこと、“ありがとうございます”の言葉しか思い当たりません。


マップづくりですが、私がいわばファシリテーター役でした。「今日は良かったわ」と帰られたTさんは笑顔で生き生きと、日頃考えている思いを私たちに伝えてられました。皆が“困ったを言える、言ってもらえる”仲間づくりに向きあおうとする時間の共有ができたのではないかと思います。
来年は支援NETを立ち上げて10年です。介護研究会100回を迎えます。あと数段、一段一段確実にカウントダウンです。