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vol.99.1

福祉コミュニティの創造Ⅱ序章
自分をいかして生きる準備
 
 

開催日時―6月20日(水)13時~16時




くらしを創る vol.99.1 その日の議事録

(筆記:小川久美子)



   内容) 1.初めて参加された方の紹介
       2.フォーラムマップ説明
       3.テーマ内容の理解を深める


『かかわり方の学び方 西原由紀子/西原佳哲』の紹介と交流
西村佳哲さんが西原由紀子さん(1933年生まれ、自殺防止センターを創設、現在も深夜の電話を取り続けている)にかわしたインタビュー内容を抜粋し朗読、傾聴後、皆で感じ・思ったことの語り合い


➢ 長年積み重ねて今(私)がある。MさんにはMさんの発信されるものがある、長い歴史。(私は)中学生の頃からこういう議論が好きで本を読みPHPの仕事に携わりたかった。子供が幼稚園の頃、役を持つのを嫌がる人が多く、立候補して会長になり大変だった。それ以来大役ばかり来たが「子供の役に立つことをしましょう!と」。でも子どものことはなおざり気味で、大人が仲間づくりする場になっていた。自分の気持ちを生かすためにホームヘルパーへ、求めるものはずっと一緒・・・表面は変わっても。支援ネットにも求めるものがある。これは将来も変わらないだろう。秋のフォーラム、私を生かして私自身がつくれたらいい、階段の一歩になるだろう。
人には弱点はある、その人なりの良い点を生かせればいい、他の人の余っている分を分けてもらう。気づかいが「おせっかい」と思われるご時世になり、紙一重になっている。


➢ 5周年をした当時は親の認知症など辛いことが多くあったが、ここに来るとホッとして助けられた。経験することは大事だと思った。医者は分かってない、「頭」のことは分るが、「心の中」のことは解らない。本音は言えない。ここはレベルが高いところだ、感謝している。


➢ 22歳から60歳まで教育者、向かう相手は子どもで地域とのかかわりは無かった。J中学にいた当時は子どものガラス割りが多かった時代だが、大人(教師)への暴力はなかった。
親の子へのかかわりが上手かった、地域のつながりがあった。保護者と先生の仲が上手くいき、信頼関係があった。今の子供たち、地域とのつながり、お互いのつながりができていない。人と接することが減ってきたのは何故か、日本は生きてきた歴史を大事にしようとする気持ちがなくなりかけている。この会はつながりを大切にしている、こんなサロンが各地にできたらいい。


➢ 様々な役をしてきた。友達ができて役に立った、しないよりしたほうが良い。転勤したが、個々に教えられ、要領よく生きてきたと思う。自殺した子どもさんがいたが、その子の気持ちは、友人でもわからない。センターに電話してくるのは、本当は死にたくないからではないか。誰か解ってくれる人がいたら自殺する気持ちが薄れたかも。横の人間関係は大事だ。


➢ 介護を要する母と、介護を要する自分と在宅で生活している。子どもの頃、弱い者いじめ、「はみご」をつくるのが嫌だった。近くにチンピラ風の人(16歳位)がいたが罪を犯して突然いなくなった。その人は(僕にとっては)悪い人ではなく、子どもに大切なことをきちんと話してくれる人だった。人には分け隔てなく対応したい。今でも「はみご」にしないという性格。ずっと自分を生かすことを考えてきた。すべての経験が何につながっていくかはまだ見えない。子どもの頃、母親はやんちゃをした僕にその場では叱らず、後で「施設に入れる!」と脅した。その母に今、施設入所の話が出ている・・・。


➢ ずっと仕事をしていたので地域の役はしたことがない。一度消防団に入ったことはある。独居対応の団員を求めていた時に何かできるかも知れないと。地域でネットワークしたいと思っている。支援ネットがうらやましい、夫氏の理解もあって。サロンはしたいと思っている。


➢ 地域の人とは役を通して付き合っている。90歳の姑を見ながらホームヘルパーをしている。若い頃、友達には言わなかったが、統合失調症の母のことで苦労していた。人の痛みは解る。子どもの友達の家庭が一家心中寸前の状態だったのがわかり、とことんかかわり(一緒に病院へ行ったり、服薬のことなど)難を脱した。しっかりかかわることの大事さを思う。ボランテイアをしている。自分が自立できるようしっかり体力もつけて、いくつになっても輝いていたい。自分も他人も幸せに、守りあうことの大切さがわかって、地域の人とネットワークを創っていきたい。来られるときは来たい。


➢「自分自身を生かして生きる」を頭の中で考えている。給料をもらいながら初心を生かして働けている。やりたい介護職ができない悩みが多く、それを整理していく時期にきている。支援ネットと仕事をつなげるのは難しい。


➢ 近所との交際なかった。支援ネットで行政に頼らない生き方を教えてもらった。素敵な生き方に惹かれて参加。人前でしゃべるのは嫌い。関節が悪く共同ができない、一人でできることを探して子ども図書館をつくりたいと思っていた。脳トレのために朗読の会に入っている。人の為にとやってない。自分を持て遊んでいる、周囲のお手本になる方に学んでいきたい。こういう所は良いですね。


➢「人の為となる」にひっかかっている。「躾」か「本音」か?何のために生きるのか、人それぞれ。「自分をどう生きるのか」が大切。「人の為となる」は要らない。「自分を生かして生きてこなかった」今も迷いの中。「他者を受け入れる、自分も受け入れてもらえる」になればよいと思う。


➢「邪魔にならないように生きると」いう年寄りが多い。職場でたたかっている=妥協しない生き方=公共の為に、食べて行く為に・・・ひとりではできない。


➢ 上手に生きてきた。「皆さんの為に」ということはなかった、仕方なくしていることが多い、変えようとも思っている。


➢ 自然に生きてきた、死んで消えていくのみ。


➢ 今までどう生きてきたのか過去を振り返った。他者の笑顔を見るのが嬉しいだけで生きてきた。人とのかかわり方、横並びが心に残っている。


➢ そろそろ準備しないかん。人とのコミュニケーションをとって年齢差のある人の輪の中に入って溶け込める自分になりたいと思っている。後悔しないように生きたい。一か月に一度あるのはうれしい。


➢ 横並び・・・目線を一にするのが難しい。相手をやっつけようとする自分がいる。“がんばれ”はいけない、もっと早くこういう視点を知っていたら。テレビの守だけはしない。目標を持たないと自分らしい生き方はできない、目標が必要。


➢ ヘルパーとして働いて、その人(お世話させていただいた方々?)の生き方に学べてよかった。


➢ 西村さんの発信していることを学ぶ


➢ 数年前の新聞紙面で、某電鉄が車内の吊看板に掲載する川柳を公募したという記事を目にし、「顔の傷 子どもの頃の 心の傷だけ」という作品に感動した。作者の伝えたい思いに共感し、車内をコミュニケーションの場として生かしたその企画者もすごいと思った。仕事の中に自分らしさを生かしているのだと思います。以前、中学生の子供の文化祭で展示されていた習字の作品、「感動とは感じて動くこと」を目にしてショックを覚えました。以来、感じても周囲を気にして自分の言動を制御する“曖昧さ”から脱却するようになりました。物事を一面的に見て断定してしまう人と、多面的に見る人とでは意見がくい違い、意見が交錯します。良いことだと思います。今の私にとって、自分らしく生きるということは、妥協しないということです。