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        くらしの支援NETWORK という〝場〟

介護保険制度の施行に際しての理念は「利用者本意」でした。でも私たちはそれを「利用者主体」と読みかえました。くらしの支援NETWORKは、介護の社会化という時代の変革期にあった2002年の秋、「当事者主体の介護」についての研究会として活動を開始しました。要介護当事者の主体性、介護ヘルパーの専門性、やがて地域に生きるすべての人たちが当事者となることを前提にした「地域における介護の社会化」をみつめながら介護研究会を重ねてきました。介護という概念が特別な人だけのものにならないように、市民一人一人の生活の質を見きわめていく活動のなかで、やがてたどり着いたのが「暮らしを創る」という概念の提起になりました。

参加者はときに50名をこえて床が悲鳴をあげそうでした。その年齢層も下は3歳児から上は95歳までと幅は広がっています。介護研究を軸としながらも、新春の落語会から初夏のコンサート、そしていち早くAED(自動体外式除細動器)をとりいれての救急救命の体験講習は毎年7月に消防署のみなさんとの恒例行事になっています。
介護研究会の案内人の顔ぶれは月々によってかわります。先生や生徒はつくらないという意味ではワークショップともいえます。視力や聴覚や肢体に障害をもつ人たちが当事者性を発揮して見事な案内人となります。また地域のアーティストや落語家が和みの時間を創りだしています。そして案内書に絵手紙のカットをずっと添えてくださっているのはご近所の92歳になる女性です。

地域社会や家族の崩壊が社会問題となって久しくなります。私たち、くらしの支援NETWORKに集う市民の一人一人は暮らしの当事者性を大切にしています。つまりそれは「自分の生き方」を問い直す日々の作業に反映します。私たちは、人生の主人公としての自分の生き方を模索しながら、日本という文化に相応しい地域や社会に思いをはせます。これまでの活動を単に消費で終わらせることなく、公共的な意味をもつ将来につなげられるように「暮らしを創る」活動を重ねています。





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